ロンドン気ままなシングルライフ

2001年からロンドン在住! 就職もし、独身生活を満喫中。 そんな生活内容をちょっと紹介させていただきます。

Entries

映画「キャプテン・フィリップス」見てきました

ロンドン映画祭のオープニングを飾ったトム・ハンクス主演映画「キャプテン・フィリップス」をIMAXで見てきました。

個人評価:★★★★☆

この映画は、2009年に発生した貨物船「マースク・アラバマ号」乗っ取り事件で、ソマリア海賊の人質となったリチャード・フィリップス船長を描く伝記映画。
フィリップス船長による書籍「キャプテンの責務」を基にビリー・レイが脚本、監督は「ボーン」シリーズや「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス



ソマリア海賊の拉致事件は、たびたびニュースで報道さてておりますが、この事件もそのうちの1つ。
2009年の話ですから、まだ最近の話。
イギリスでは同じ年、ヨットで航海中のイギリス人夫婦が誘拐された事件が有名で、イギリス政府は海賊に屈服せず身代金の要求を拒否。
結局彼らは13ヶ月もの間拘束されることになり、でも最終的には身代金と引き換えに解放されました。

この映画は、現在も進行形なソマリアの海賊という社会問題に対し、事実上の無政府状態のソマリアの現状を伝え、改善していく必要性を伝えることに一役かっていると思います。
もちろん海賊の行為は許されませんが、何故こんなにもソマリア海域で海賊行為が絶えないのか?
根本を理解する必要があるな、と思いました。

トム・ハンクスも東京国際映画祭で来日した際、増加の一途をたどるソマリアの海賊という社会問題についても言及し、「この映画に出てくる悪人は、いわゆる漫画に出てくる典型的な悪者じゃない。彼らは腐敗した国で絶望的な境遇に陥っている、やせこけた4人の機関銃を持った海賊であり、非常に複雑な背景をもっている。悪事は悪事として追求する必要があるけれど、その事実を知って少しでも状況を改善しようと努力すること。そこに映画の力がある」と力説した。
映画.comより

wikipediaによると、ソマリア海賊の背景の1つに、無政府状態のソマリアは、近海の管理がされておらず、外国船、特に欧州の船団が侵入して魚の乱獲を行ったため、漁民の生活が困窮した、と記している。
また、1990年代に軍部と欧米の企業が結んだ「沿岸に産業廃棄物の投棄を認める」という内容の条約に基づき、産廃が投棄されるようになる。
そのなかに他では処理が難しい放射性物質が多量に含まれていたため、漁師を中心とする地域住民数万人が発病。
地域住民の生活を支えていた漁業もできなくなった。
この結果、困窮した漁民がやむなく自ら武装して漁場を防衛するようになり、一部が海賊に走ってそれが拡大したものとする分析がある。

こういう内容を知ると、映画の中でただただ憎たらしかっただけのソマリアの海賊に対して、厳しい現実を背負った若者達の悲痛な叫びを感じとることができる。
紛争が終わり、この国が立て直されない限り、海賊行為はなくならないだろう。


トム・ハンクスは実際にフィリップス船長に2回お会いし、コンテナ船長として世界中を航海している経験や事件の詳細を話してもらったそうです。
また実際のコンテナ船の乗組員にも会って、仕事の手順など教えてもらい、リアルな芝居になるような役作りをしたようです。

コンテナ船が瞬く間に乗っ取られてから、米海軍特殊部隊ネイビーシールズに救出されるまで、もうずっとハラハラドキドキ。
見終わった後はドーっと疲れました。
最後解放された後の船長の様子は、トム・ハンクスの迫真な演技に惚れ惚れしました。
この映画でトム・ハンクスは3度目のアカデミー賞主演男優賞を期待する声もあるそうです。
先日来英した際出演したBBCニュースのインタビューを見たんですが、紅茶を飲んで「あ〜うまい紅茶だぁ」と言ってるのがお茶目でかわいかったです。

実際のフィリップス船長は、この事件の後も航海の仕事に復帰したそうです。
そしてこの海賊は現在アメリカの刑務所で服役中です。
そこが何だか生々しいな〜と思いました。
この映画がただの過去の事件を語ったものではなく、今何が起こっているのか?を投げかけた内容なのだな〜と感じました。

娯楽性はないけど、とても素晴らしい映画でした。
深いメッセージと、トム・ハンクスの名演技。さすがです!



    ブログランキングに参加しています。クリックしてくれると助かります(^^♪
    にほんブログ村 海外生活ブログ ロンドン情報へ 

  • at 20:13 
  • [映画
  • TB(0) |
  • CO(2) 
  • [Edit

Comment

キャプテン・フィリップス 

『キャプテン・フィリップス』観ました。

>1990年代に軍部と欧米の企業が結んだ「沿岸に産業廃棄物の投棄を認める」という内容の条約に基づき、産廃が投棄されるようになる。
そのなかに他では処理が難しい放射性物質が多量に含まれていた

勉強不足で、こんな事実があったことを知りませんでした。

>この映画がただの過去の事件を語ったものではなく、今何が起こっているのか?を投げかけた内容なのだな〜と感じました。

おっしゃるとおりですね。これからは貧しいといわれる国々がなぜ貧しいのか、その根源的な問題を見る努力をしていきたいと思いました。
  • posted by ETCマンツーマン英会話 
  • URL 
  • 2014.08/02 11:23分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: キャプテン・フィリップス 

ETCマンツーマン英会話さん

コメントありがとうございます。
私も映画見て、この事件について調べるまでは、ソマリアの現状は知りませんでした。
いっぱい私達の知らない国事情があるんですね。
ただただ犯罪者だけを責められない、その裏には彼らを犯罪に走らせた理由があることを考えさせられました。

  • posted by cheeky-chi 
  • URL 
  • 2014.08/14 17:32分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

 管理者のみ表示 | 現在非公開コメント投稿不可です。

ご案内

スポンサードリンク

プロフィール

cheeky-chi

cheeky-chi
大阪北新地でホステスしていた人生から一変、第2の人生を歩むべく2001年にワーホリで渡英。
英語を勉強したのちカレッジで2年間デジタル・メディアを専攻。
2008年めでたくロンドンのIT企業に就職し、現在は楽しくシングルライフをエンジョイ中。
好きな事はUKロック、ネコ、旅行、写真、エステ、映画。

そんな私の日記ですが、よかったらのぞいて下さいね。

最新記事

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

右サイドメニュー

スポンサードリンク

検索フォーム

ランキング参加中!

1日1回クリックしていただけたら嬉しいです(^^♪

にほんブログ村 海外生活ブログ ロンドン情報へ ジモモ ロンドン

トリップアドバイザーでブログを紹介していただきました!
ロンドン

フォートラベルでロンドンのおすすめリンクとして紹介されてます
ロンドン旅行・ホテルのクチコミ

ブログ記事

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR